CentOSの設定を行っていく上で、viエディタは外せないものです。
ただ、viエディタではちょっと操作しづらかったりすることがあります。
そんなときに重宝するのが、vimエディタ。viエディタの拡張版といったところでしょうか。
今回はそのVimエディタのインストールを行います。
事前準備
まず、現在入っている Vim エディタを確認します。
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$ yum list installed | grep vim vim-minimal.x86_64 2:7.2.411-1.8.el6 @anaconda |
7.2はバージョンが古いようです。2008年のreleaseということなので、アップデートが必要です。
最新版をインストールするために、まずvimをインストールするのに必要なパッケージをインストールします。
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$ yum install mercurial $ yum install ncurses-devel $ yum install make $ yum install gcc |
Vimのダウンロード
今回はソースビルドでのインストールを行います。
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$ su パスワード:( root のパスワードを入力) $ cd /usr/local/src $ hg clone https://bitbucket.org/vim-mirror/vim vim |
src ディレクトリの中に vim というディレクトリを生成し、
https://bitbucket.org/vim-mirror/vim にある内容が、CentOS にダウンロードされてきます。
中身を確認してみましょう。
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$ cd vim $ ls CONTRIBUTING.md README_amibin.txt.info README_srcdos.txt nsis Contents README_amisrc.txt README_unix.txt pixmaps Contents.info README_amisrc.txt.info README_vms.txt runtime Filelist README_bindos.txt README_w32s.txt runtime.info Makefile README_dos.txt Vim.info src README.md README_extra.txt Xxd.info src.info README.txt README_mac.txt appveyor.yml uninstal.txt README.txt.info README_ole.txt configure vimdir.info README_ami.txt README_os2.txt csdpmi4b.zip vimtutor.bat README_ami.txt.info README_os390.txt farsi vimtutor.com README_amibin.txt README_src.txt libs |
Bitbacket と同じ内容がダウンロードされてきたことがわかります。
Vimをインストール
以下のコードを1行ずつ入力、エンターします。
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$ sudo ./configure --with-features=huge --enable-multibyte --disable-selinux $ sudo make $ sudo make install |
configure、make、make install それぞれ、処理に多少の時間がかかります。
これでインストールが完了しました。確認してみましょう。
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$ vim -v |
.vimrc でカスタマイズ
vimエディタは挙動を自由にカスタマイズできます。
私が設定しているものは以下のとおり。
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set nocompatible set number set backspace=indent,eol,start set autoindent set hlsearch |
set nocompatible…
viエディタの互換性をなくします(いまはあまり必要ないっぽい?)
set number…
行の先頭に行数を表示します
set backspace=indent,eol,start
バックスペースキーで暗号(制御コード)が表示されてしまうものを平常の挙動に修正します
set autoindent…
改行した際に前の行のインデントを継承します
set hlsearch…
検索した文字列をハイライトします
さいごに
はじめて Vim エディタを使おうとしたとき、
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vim filename.conf |
と入力した際に
「コマンドがみつかりません」と表示されました。
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vim -v |
も同様。
一応古いバージョンは入っていても、それを起動するためのトリガーのようなものでもあるんでしょうかね?
もうひとつ、素朴な疑問。今回 make でインストールしたものでも、 yum で最新版のパッケージ情報が取得できています。yum はインストールの仕方に関係なく、一定の機能はパッケージインストールだろうがソースビルドだろうが、関係なく使えるのかな?
参考サイト
CentOS に Vim をインストール – Qiita
Vimで方向キーを押すとABCDが出る問題を直す
今回はほとんどこちらの情報にお世話になりました。