昨年末〜今年のはじめあたりから勉強をはじめて、その間にも同じような内容の記事がいくつも書かれているので、もう何番煎じかもわからない内容ですが、これから数回に分けて、
さくらのクラウドにCentOS7をインストールして、Nginx + PHP-FPM + MariaDB の環境を作り、その後の調整などを行った記録として、私が行った環境構築方法を書いていこうと思います。
なお、環境によって出来る操作などが異なってくるため、この通りに行えば必ずうまくいくとも限りませんのでご了承ください。
(私は、別エントリーで紹介するPHPのインストールで、ソースビルドとパッケージビルドの違いでだいぶ手こずりました)
今回は、CentOSのインストール方法を紹介します。
目次
CentOS 7 のインストール(初期設定)
はじめてサーバを追加する場合は、さくらのクラウドへログイン後の左のメニューから「サーバ」を選び、メイン画面の「追加」をクリックします。すると作成するサーバのスペックを選択する画面になるので設定をしていきます。
ディスクの選択
ディスクのスペックを選択する項目では、 “ディスクソース” を「ブランク(空のディスク)」、 “ISOイメージを使う” で「CentOS 7.2 64bit」を選択します。
必要事項を入力し、「作成」ボタンをクリックすると、サーバ一覧に作成したサーバが表示されます。
コンソールで CentOS インストール
サーバ一覧の項目をクリックすると、詳細項目が表示されます。
「コンソール」タブをクリックするとCentOSのインストールを行うためのGUI画面が表示されるので、設定を進めていきます。
※以下の説明はCentOS 7.2 におけるGUIでの操作ですが、ここではGUIのスクリーンショットを省略します。
起動直後の画面は
- Install CentOS 7
- Test this media & install CentOS 7
- Troubleshooting
の3つの項目があり、どれかを選択するまで1分間ほどカウントダウンを行います。
(通信状況等により、項目数が少なく見えることもあります。)
カウントダウンが終わるとメディアチェックとインストールを行う「Test this media & install CentOS 7」が自動的に実行されます。
言語の選択
CentOSのインストールが始まると、まず使用言語の選択画面が表示されます。
「ここに入力して検索します」と書かれた入力ウィンドウに “Japanese” と入力すると、上の選択画面で「日本語」のみが表示されるので選択します。更に右に表示された「日本語」をクリックし、「続行」をクリックします。
インストール先を設定
「インストールの概要」画面が表示されたら、”システム” -> “インストール先” をクリックします。
「デバイスの選択」画面の「ローカルの標準ディスク」に1つだけドライブがあるので、クリックして選択し、画面上部の “完了” ボタンをクリックします。
「インストールの概要」画面の “システム” -> “インストール先” が「自動パーティション設定が選択されました」になったら、「インストール開始」ボタンをクリックします。
このとき、「自動パーティション設定が選択されました」以外になることがありますが、その場合はインストール先の設定をもういちどやり直してください。
rootパスワードの設定
インストール中に、rootのパスワードの設定ができます。
「ユーザーの設定」画面の “rootパスワード” の項目をクリックし、rootで使用するパスワードを設定します。
ここでは、 “ユーザーの作成” は行いません。
再起動する
インストールには、10分〜15分程度の時間がかかります。
インストールが完了したら、「再起動」というボタンが表示されるのでクリックし、 CentOS を再起動します。
ネットワークの設定
再起動が完了したら、ここからはコマンド操作のみになります。
まず、さくらのクラウドのコンソール画面上からネットワークの設定を行います。
以下の設定を行っていきます。私は、これらの設定を行うのは、さくらのクラウドのネットワークに固定して利用するためと解釈しています。
設定するIPアドレスなどの情報は、コンソール画面上部の「ペースト」という項目にあります。
システム起動時にネットワークの設定をONにするための設定
1 |
nmcli connection modify eth0 connection.autoconnect yes |
クラウドで使用するIPアドレスを固定
1 |
nmcli connection modify eth0 ipv4.method manual ipv4.addresses xxx.xxx.xxx.xxx/24 |
サブネットマスクの設定も同時に行います。
Gatewayアドレスの設定
1 |
nmcli connection modify eth0 ipv4.gateway xxx.xxx.xxx.xxx |
DNSのIPアドレスを設定
1 |
nmcli connection modify eth0 ipv4.dns xxx.xxx.xxx.xxx,xxx.xxx.xxx.xxx |
サービスの再起動
1 |
systemctl restart network.service |
入力が完了したら、設定を確認してみます。
1 |
cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 |
この時点で “BOOTPROTO” という項目がnoneになっています。
BOOTPROTOは、固定IPを使用するかどうかという設定項目で、固定で使用する場合は static という説明が多いのですが、そもそも “IPADDR” でIPを指定しているため、わざわざ static にしなくても良いようです。