私は以前、結婚式場のPAの仕事をしていました。今もときどき、小さな「調整室」で収録をしていたりします。
月に一度は、テレビ局や録音スタジオにあるような30チャンネル以上ある巨大なミキサーを横目で見てスイッチャーをしていることも。
今回の記事は、特にメモするようなことでもないのだけれど覚え書きとして。
小さな調整室で、音声モニター用の環境を整えることにしたのでとりあえずのメモ。
音響さんが使う機材やケーブルってマニアックなものが多いので市販されていないことが多いんですよね。少しでもそんな人のお役に立てればいいなと思います。
結婚式の披露宴会場では、ホールの中に音響卓があり、またステージ(演者)とPAが別の場所にいるということもないのでスピーカーから流れてくる音を直接確認して本番に備えます。
それに対し、調整室という閉鎖された空間では会場の音を聞くことは出来ないので、調整室内に会場の音を聞く設備が必要なのだけれど、映像確認用のブラウン管テレビのスピーカーがその代役を務めている感じでかなり頼りない。というわけで、音声モニター用の環境を変えてみることに。
ここで使用しているミキサーはYAMAHA MG16/6FX。
私の経験では先述のとおり、館内の音を直接聞きながら調整することが主だったので、どういう方法が良いのかイマイチわかっていませんでした。
PFLで確認しても入力音声がそのまま聞こえるだけで、フェーダー等で調整した音が聞こえるわけではないし。
そんなときに使うのが、ミキサーのAUX出力。ただし、この場合モノラル音声しか出てこないので、左右の音声が常に同じバランスで、音を「とりあえず確認をしたい」場合のみ。
私はヘッドホンで確認するため、片耳から聞こえてくるのは気持ち悪いので、次のような構成にしています。
[ ミニプラグ付きのステレオヘッドホン ] -> [ ステレオミニプラグをステレオ標準プラグに変換するアダプタ ] -> [ モノラル音声を左右に分ける標準プラグアダプタ ] -> [ ミキサーのAUX端子 ]
● フジパーツ ステレオミニプラグ→ステレオ標準プラグ変換プラグ AC-666
● Victor ステレオ標準ジャック -標準プラグ [AP-101A]
ステレオで出したい場合には RETURN の L と R にそれぞれモノラル標準プラグを挿してその先にスピーカーや、モノラルをステレオにまとめるケーブルを噛ませてヘッドホンを繋げば良いはず。
●モノラルをステレオに変換するケーブル
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/94576/
ただ、そのままでは RETURN に音が入らないので何かチューニングする必要があるのだけれど、その部分に関してはまた今度メモにまとめられたらと思います。